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『痛みが消えれば良いのかな???』

二十四節気「小雪」を過ぎ、暦の上だけで無く冬を感じる様になってきました。
体調管理には、くれぐれも気をつけて下さい!
当院でも、外出時はマスクを着用されている方が増えてきました。

今日は、皆さんに知って頂きたいことを、お話しさせて頂きます。
怪我をすると、「痛みが出たり」「腫れたり」「熱を持ったり」「赤くなったり」「動きが悪くなったり」しますよね。
突き指したり、捻挫したり、ギックリ腰になったときに体験したことがあると思います。
これは、『炎症の5徴候』と呼ばれるモノです。
専門的には「疼痛」「腫脹」「発熱」「発赤」「機能障害」となります。

治療や施術などすることにより、この症状は徐々に改善していきます。
そして、迎えるであろうこの日がやってきます。
今日のお題の『痛みが消えたら良いのかな???』です。
「痛みが消えた」=「治った」で良いのでしょうか?

例えば、「捻挫」。
捻挫というのは、関節に過度な力が加わってしまい、『靱帯』『筋肉』『腱』などの組織を損傷します。
初回処置として、傷ついた組織の緊張を緩めたり修復しやすいように固定をします。
傷ついた組織が安静を保てるので、だいぶ痛みを感じなくなります。
経過を観察しながら、徐々に固定を外していきます。
腫れも引き、熱感も消え動かしても痛みが出なくなってくる頃です。
いよいよ、固定具無しでの日常生活が始まります。

ここで気をつけたいのが、「痛みが無いから、今まで通りに使ってしまう」ことです!

固定をしてる期間に避けられないのが、「筋力低下」と「関節の拘縮」です。
組織の修復には固定が必要ですが、元気な筋肉までも休ませて関節を動かさないことになります。(この矛盾…)
当院では、炎症が軽減してきた頃から状態に合わせて、運動療法を取り入れております。
固定が外れた時に、少しでも筋力が回復しているように、関節が動きやすいように。

治った(完治)と判断する時は、「炎症の5徴候」が消え、筋力・バランス力・関節の可動域が完全に回復した時です。
リハビリを面倒に感じる方もおられますが、後々、痛みが再発したり、庇って他の部分に痛みを感じたりすることが無いように、これらの事を理解し取り組んで頂けたらと思います。しっかりと施術・リハビリを行えば、怪我が癖になるということはありません。

私もインフォームドコンセントを丁寧にと心掛けておりますが、解らないこと疑問に思うこと、仕事や部活動において無理をしなくてはいけないことがある時は、遠慮無く伝えて頂ければと思います。

一緒に怪我を克服しましょう!

長文にお付き合い頂き有難うございました。

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