成長痛 ~成長期の「外傷」と「障害」~

ひと言に『成長痛』と言っても、症状や原因は様々です。
主な原因は、「over growth(過成長)」「over use(使い過ぎ)」「misuse(不適切なトレーニング)」ですが、成長過程の身体の特徴を踏まえた上で、痛みを評価していく必要があります。
成長期の骨は、骨の両端部にある骨端線と骨端部が非常に柔らかく、これらが伸びていく部分になります。(身長など)
そういった柔らかい部分に瞬間的なストレスが加わると「骨端線骨折」や「骨端線離開」など、また継続的なストレスが加わると「剥離骨折」や「骨端炎」などが引き起こされると言われています。
以上のことから、成長痛と言われるものは、成長期の「外傷」と「障害」に分けられると思います。

「外傷」・・・上腕骨顆上骨折・橈骨遠位端骨折・上前腸骨棘骨折・下前腸骨棘骨
       折・腓骨骨端線損傷

「障害」・・・疲労骨折(脛骨・中足骨)・離断性骨軟骨炎(野球肘)・野球肩・
       腰椎分離症・オスグッドシュラッター病・有痛性分裂膝蓋骨・
       シーバー病(踵骨骨端炎)

障害と言っても、腰椎分離症は腰椎の疲労骨折オスグッド病は一種の裂離骨折です。ですから、「骨折している」と認識しなければなりません。
「成長痛」というと、成長期特有の痛みで「成長期を過ぎれば治る」と考えがちですが、成長期に起こりやすい骨のケガと考えてください。初期症状の内に発見し、早期に安静・治療することが、早期回復の為にはとても重要になります。

中学高校生年代で、やりたい事を我慢する(周りが止める)・練習を休むことは、とても辛いことと思いますが、スポーツを続ける上でも、また将来的にもとても大切なことだと思います。

次のチャンス・次の年代でもスポーツを思いっきり楽しむ為の充電時間と考えましょう!

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